Project Story01

環境にも身体にも優しい
「COFFEE SOUP」誕生の軌跡

2025年2月6日、
コーヒーの製造過程から
生まれる資源を活用した、
ドトールコーヒーの新商品
「COFFEE SOAP」がECサイトにて
販売を開始しました。

この商品の背景には、
遠く離れた二つの部門の担当者が
偶然にも同じアイデアを持ち、
協力しながら形にしていった
ストーリーがあります。

日々の業務や経験の中から
芽生えた発想が、
どのように異なる部署や
専門性を持つ人をつなぎ、
どのような試行錯誤の
末に完成したのか。
その軌跡をひも解きます。

商品本部商品管理部
コーヒー推進課
小原 志保さん

商品本部関西工場
焙煎課
上田 洋平さん

Chapter 01アイデアによって、
導かれた出会い。

ドトールコーヒーにはハンドクリームの開発実績があったため、前職で携わっていた化粧品の知識を活かし、廃棄予定のコーヒーを有効活用したスキンケアアイテムを検討していました。展示会で拝見したメーカーの紙石鹸が見た目の可愛さや持ち運べる石鹸というメリットもあり、開発企画を提案したことがあります。その際は、製造ロットの問題などがあり商品化には至らず、見送る形になりました。

私も焙煎業務を行う中で、コーヒーの検査時に排出される粉を有効活用できないか、と考えていました。ある日、私の子どもが職業体験施設で石鹸作りをする様子を見て、「これだ!」と思い、兵庫県三木市にある石鹸メーカーに相談しに行きました。すると社長から「以前、ドトールさんから同じような話を持ち込んだ人がいるよ」と言われて驚きました。それが、小原さんだったんです。

私も驚きました(笑)。私は関東の工場や本社、上田さんは関西の工場に所属していて、普段の業務ではほとんど接点がありません。それが偶然にもつながったことで、なにか運命的な巡り合わせを感じましたね。遠く離れた二つの部署がお互いの強みを活かせば、「きっと面白い商品が作れる」と確信しました。

石鹸メーカーの社長を通じてですが、まさに"人のつながり"が生み出したプロジェクトですよね。こうして、コーヒー石鹸の開発が動き出すことになりました。

コーヒー粉の再利用を想う社員2人が偶然出会いこのプロジェクトは始動した。

Chapter 02その道のプロは、
みんな社内にいた。

プロジェクト開始にあたり、まずは役割分担を決めました。私は商品開発の立場から、石鹸としての品質や市場性の確認を担当し、上田さんは焙煎の専門知識を活かして、原料となるコーヒー粉の選定や加工方法を担当することになりました。

原料の確保には、工場スタッフの協力が必要不可欠です。立ち上げ当初の現場では、「なんでそんなもの作るの?」と懐疑的な雰囲気でした。プロジェクトの背景や狙いを丁寧に説明することで、快く協力してくれるようになりました。

開発を進める中では、非常に多くの方々に支えていただきました。モニターアンケートに協力してくれたスタッフ、ハンドクリームの開発に携わっていた上司からは、異業種製品の販売におけるマーケティング戦略など、商品企画の方向性を固めるヒントを得ました。また、成分表示や販売ルールについては法務部、オンラインでの訴求方法や販売戦略はMD企画部(ECサイト部門)。さらに、異なる部署同士の連携をスムーズにするために、商品部(業務支援室)にもサポートをお願いしました。

新しい領域だからこそ、多角的な専門知識が不可欠でした。結果的に社内外のたくさんのつながりが次々と広がっていき、開発のスピードが一気に加速していきましたね。

ハンドクリームのノウハウが
このプロジェクトにも活かされている。

Chapter 03お客様のために、
妥協はしない。

最初の試作品は、原料を最大量配合していたので板こんにゃくみたいに黒かったですね(笑)。コーヒー由来の雰囲気はとても出ていたものの、泡の色味や肌あたりなど使用感にもこだわりたいという思いから試作を重ねました。試作の都度実施していたモニターアンケートの結果も改良を重ねる上で非常に参考になりました。

焙煎の過程では、コーヒー粉の粒度を細かく管理するのが当たり前ですが、それをスキンケアに応用するのは、もちろん初めてです。コーヒーの持つ特性を活かしつつ、何度も試作を繰り返しました。当然、通常の焙煎業務と並行しながらの作業だったので、とても大変でしたが、工場の粉砕チームと連動して粒度調整することにより、スクラブの代わりとなる心地よい使用感のコーヒー粉にしました。

使い心地やパッケージに到る細部まで
こだわり抜いた、自信作だ。

パッケージにもこだわりが詰まっています。コーヒーの麻袋をイメージした巾着袋は、ドトールコーヒー「らしさ」を表現しつつ、ギフトとしても喜ばれるデザインを意識しました。また、タグにはシャボン玉をイメージしたデザインを施すなど細かい部分にもこだわりが詰まっています。

改良を重ね、細部にもこだわり、ようやく自信を持てる商品が完成しました。自分たちのアイデアが起点となり、多くの人と協力しながら創意工夫し、お客様に喜んでもらえるものを届けられる。まさにドトールコーヒーの「らしさ」を体現した石鹸になった、と感じています。

Chapter 04コーヒーは、
まだまだもったいない。

無事に商品が完成し、まずはECサイトでの販売が決まりました。子どもが石鹸作りをする姿からインスピレーションを受け、最初の真っ黒な試作品を経て完成まで来られたことが、本当に感慨深いです。

社内でも、「こんな商品が生まれるとは!」と驚かれることが多いですね。まだまだ知られていないコーヒーの有効成分など、飲むだけではないコーヒーの良さ・楽しさを伝え続けていきたいですね。

今回のプロジェクトを通じて、「もったいない」を価値に変えることの大切さを改めて実感しました。製造の現場では、焙煎の過程で出るコーヒー粉や、検査の際に抽出するコーヒー液など、まだ活用できるものはたくさんあるんです。

今後は、アロマキャンドルや消臭剤など、コーヒーの香りを活かした商品開発にも挑戦したいですね。スキンケアにとどまらず、商品の幅をもっと広げていけたらと思います。

個人的には、コーヒーで色を染めたハンカチなどができないか、と考えています。お客様が「こんな使い方があったんだ!」と驚き、楽しんでくれるような商品を作りたいですね。

また新しいプロジェクトが生まれるかもしれません。その節はまた、よろしくお願いします(笑)

ぜひ、こちらこそ(笑)

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