そうして焼き上がるごとに、焙煎技術者たちによって少量が抜き取られ、味のチェック(味覚所見)が必ず行われます。
「極端な話、これほど品質にこだわらない味の豆ならいくらでもできるんですよ。でも妥協したくないですから」とベテランの焙煎技術者は言います。
焙煎とは、豆の持ち味を最大限に生かし、引き出すもの。逆にいうと、豆が持っていない味を引き出すことはできません。その段でいくなら、ドトールの焙煎職人たちにとって相手に不足はないはずです。ドトールでは、選び抜かれた本当に良質な豆だけを使っているわけですから、“幸福なプレッシャー”を感じながら日夜、格闘を繰り広げています。
>こうして私たちは、世界に類例のないほど理想的な焙煎機と焙煎技術を手に入れたのです。それは同時に、30余年の歳月を費やしてたどりついた、ドトールの夢のひとつの実現でした。
焙煎機のすぐ近くにある部屋で味のチェック。