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ドトール誕生秘話 ピント・フェライス物語

“新しい朝”は、原宿から始まった。

「ドトールコーヒーショップ」の1号店は、1980(昭和55)年4月18日、原宿で産声をあげました。間口4m、奥行7m、わずか9坪ほどの小さな店でしたが、ついに、安く、早く、しかも味はフルサービスの店に負けない、日本で初めてのヨーロッパスタイルの喫茶店のオープンです。ずっとあたためてきた思いが、いま目の前でカタチになる。この小さな店の成否が、これからのコーヒー業の在り方を、そして「ドトールコーヒー」の行方を決定する──。

当日、鳥羽は、早朝から期待と不安の入り交じった面持ちで店の様子を見つめていました。そして次第に、来店されるお客様の流れや表情を見ているうちに不安は薄れ、自分が目指していた店づくりが誤っていなかったことを確信していきました。それは、鳥羽自身にとってひときわ感慨深い“朝の出来事”でもありました。

原宿駅前にオープンした1号店。