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ドトール誕生秘話 ピント・フェライス物語

青年は、ブラジルをめざす。

若き日の鳥羽博道

終戦から14年が経とうとしていました。荒廃の中から立ち上がった日本が少しずつ自信を持ちかけてきた頃、国民の心を一にする吉報が日本中を駆け巡りました。

皇太子殿下(現、天皇)のご成婚。

ちょうどその慶事を4月にひかえて沸きたっていた1959(昭和34)年2月のある朝、一人の青年が、横浜の山下埠頭からブラジル行きの船に乗り込みました。「あるぜんちな丸」と名づけられたその船はその日が2回目の航海でしたが、20歳の青年にとっては"処女航海"でした。

色とりどりの紙テープの中、船は緩慢な動きでしずしずと港を離れます。この時デッキで、将来のコーヒー業を夢見て「ついに、日本を出てやったぞ!」と静かに燃えていた青年こそ、ドトールコーヒーの創業者、鳥羽博道(とりばひろみち)の若き日の姿でした。

あるぜんちな丸