【グアテマラコーヒー】多様な環境が生んだ個性豊かなコーヒー「グアテマラ」/旅する博士
今回はそんなグアテマラのコーヒーについて紹介したいと思います。
グアテマラとは
グアテマラは中央アメリカ北部に位置する共和国。
古代マヤ文明最大の都市「ティカル遺跡」や、貴重な建築物や教会など歴史的な街並みが残るアンティグアなど、かつてマヤ文明が栄えたこの地にはたくさんの遺跡が点在し、その一帯が1979年にユネスコの世界遺産に登録されています。
北部は低地ですが、南部は火山を有する山岳地帯が国土の70%を占めています。
アンティグアのアグア火山は標高や形が富士山に似ていることから在留邦人の間で「グアテマラ富士」と呼ばれ、親しまれています。
グアテマラコーヒーの歴史
グアテマラのコーヒー栽培は1750年に修道士によって苗木が持ち込まれたことがはじまりです。1821年(の独立後)、コスタリカより栽培技術が導入されたことで栽培が広まり、1860年以降、ドイツ移民により本格的な栽培がおこなわれるようになりました。1960年には品質向上と生産管理を目的とした、アナカフェ(Asociación Nacional del Café 、グアテマラ国立コーヒー協会)が発足しました。
グアテマラコーヒーの特徴
グアテマラのコーヒーは、アナカフェが品質を管理し、12万5千人の生産者を統括、支援しています。
「アンティグア」「ウェウェテナンゴ」「サンマルコス」「アティトラン」「コバン」「フライハーネス」「ニューオリエンテ」「アカテナンゴ」 8エリアをコーヒー生産地域として認定しており、エリアごとに味わいの特長が異なります。
中でもアグア、フエゴ、アカテナンゴ3つの火山に囲まれ、コーヒー栽培に適した気候のアンティグアコーヒーは特定銘柄に指定されており、グアテマラを代表するコーヒーと言えるでしょう。
アンティグア産コーヒー生産者協会
2000年、アンティグア地域の生産者が集まり、ACPA、アンティグア産コーヒー生産者協会 (Antigua cofffee producers assosiation)が発足しました。アンティグア地区の豆は他の山地より品質が高く、高値で取引されるため、他エリアのコーヒーとミックスされていない100%本物のアンティグア産である証としてのマークを麻袋に入れるようになりました。
味わい
一般的にグアテマラらしいコーヒーとして想起されるコーヒーは甘い香りと軽やかな酸味が特長。日本でも人気があり、年間19,068トンほど輸入され※、クセのない味わいからブレンドにもよく使われています。
※財務省「貿易統計」2024年
現地スタイルでの飲み方
スペイン語でミルク入りのコーヒーを意味する「カフェコンレチェ」というエスプレッソとミルクを1:1で淹れた飲み方が人気。
グアテマラだけでなく、キューバやスペインの朝食でも定番の飲み方です。
品質
グアテマラのコーヒーはほとんどが600~1,500mの山の斜面で栽培されており、標高に応じて7等級にグレードが分かれています。
大粒で品質が良いことで知られ、日本に輸入されるのはSHB、HB、EPWの3種のみです。
アナカフェの取り組み
アナカフェはグアテマラのコーヒー生産者を代表する民間の非営利団体で、1960年に設立されました。グアテマラコーヒーを世界に広めることを目指しており、誠実さ・革新性・責任感といった価値観を基盤に、生産者への質の高いサービスを通じて持続可能で競争力のある高品質なコーヒー生産を支援しています。
品質を守る取り組み
アナカフェは、気候変動に対応しコーヒーの品質を守るため、2016年にスマートフォンアプリ「コーヒークラウド」を導入しました。このアプリでは、コーヒーに関する病気、害虫などのトラブルへの迅速な対応を目的に解決策などの情報を公開し、生産者同士が知識を共有できます。特に若手生産者の利用が多く、現在約6,000人が活用しています。
グアテマラコーヒーの認知拡大
アナカフェは2021年に国産コーヒーのロゴマークを刷新しました。ロゴマークはグアテマラに生息するジャガーをモチーフにし、コーヒーの未来を変える機敏で大胆な精神を表現しています。海外でのグアテマラ・コーヒーのプロモーションや、国際空港に設けられたコーヒースタンドで旅行者に向けたPRとしても大きく使われています。
ドトールで楽しめる「グアテマラ」
次に、ドトールコーヒーで楽しめるグアテマラコーヒーをご紹介します。
豆タイプのレギュラーコーヒーはオンラインでのご購入だけでなく、ドトールコーヒーショップ各店舗でも取り扱っております。店舗でご購入いただいた場合は、ご希望の粒度で豆を挽くこともできます。お気軽にお申しつけください。
一般的には酸味が特長の豆ですが、ドトールでは深煎りに焙煎することでイチジクやリンゴのドライフルーツを思わせる風味と、ダークチョコレートのような甘い香りに仕上げています。ソフトでバランスの取れた味わいをお楽しみください。
博士おすすめのフードペアリング
コーヒー単体でも豊かな味わいやフレーバーを感じることができますが、一緒に合わせる食事の相性によって、よりおいしく味わうことができます。フードペアリングの基本は、似たような味わい・フレーバーのコーヒーとフードを合わせることです。
ドトールのグアテマラは甘い香りが特長のコーヒーなので、パウンドケーキなどのドライフルーツ系菓子のスイーツがよく合います。
多様な気候が育むグアテマラコーヒー
多様な気候や肥沃な火山土壌、そして長い歴史の中で築かれてきた品質管理と生産者のたゆまぬ努力によって、グアテマラコーヒーは産地ごとに異なる個性と奥深い味わいを育んできました。伝統と革新を両立させながら世界へ発信され続けるその魅力は、一杯のコーヒーを通して、グアテマラという国そのものを感じさせてくれます。