
【パーソナルドリップコーヒーの楽しみ方】フィルター形状によって変わるコーヒーの味わい

今回は、形状によって異なる味わいの違いや淹れ方のコツをご紹介します。
パーソナルドリップコーヒーの形状の違い
パーソナルドリップコーヒーは大きく分けて「フックタイプ」と「カップオンタイプ」に分かれます。それぞれの特徴や違いを見てみましょう。

シンプルな形のフックタイプ

一般的によく使われているのが、カップの中でお湯に浸かるフックタイプです。ドリップパック・ドリップバッグなどとも呼ばれています。シンプルな形状で誰でも使いやすく、日常使いに最適です。抽出中もカップの中でお湯に浸かっているため、コーヒーの味わいをしっかり抽出できるのが特徴。ただ、味わいを濃くしようと浸けたままでしばらく置いてしまうと、えぐみや雑味なども出てきてしまうので、淹れ終わったらそのままにせず外しましょう。
フックタイプフィルターでのおいしい淹れ方
カップとドリップパックとお湯があれば、誰でも簡単に抽出できるのが魅力ですが、少し工夫するだけでもっとおいしく楽しむことができます。ここでは、淹れ方のコツとポイントをご紹介します。
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1.パックを開ける
本体上部を軽くたたき、コーヒーの粉を下に集めてから、矢印マーク下部のミシン線にそって切り取ってください。
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2.カップにセットする
サイドの厚紙を左右に広げて、必ず折り目に沿って折り曲げてから、カップのフチにしっかりとセットしてください。折り曲げずにセットすると、抽出時に安定せず崩れてしまう場合があります。
また、サイドを広げすぎると抽出時に安定しづらいため、直径9cm以内の少し小さめのカップがおすすめです。
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3.お湯を注ぐ
お湯を沸騰させてから1分程度置き、温度を93度前後にします。少量ずつ注ぐのがポイントなので、細口のポットがおすすめです。まずは少量のお湯を注ぎ、20秒ほど蒸らします。蒸らすことでコーヒーのうまみをしっかりと抽出できるので、忘れないようにしましょう。
蒸らしが終わったら、2〜3回に分けてお湯を注いでください。また、注ぐ湯量は製品によって異なりますので、目安量を確認するのも大事なポイントです。ドトールコーヒー製品に表記している「出来上がり量」は、注ぐ湯量ではなく抽出後の目安量のことを指しています。抽出時コーヒー粉が水分を吸収するため、注いだ分全てが抽出されるわけではありません。そのため、注ぐ湯量は出来上がり量に対し20mlほど足して抽出すると、おおよその出来上がり量になります。
電気ポットから直接淹れる場合は?
お湯の注ぎ方がおいしく淹れるポイントのひとつですが、外出先やオフィスでは細口ポットを用意するのは難しいかもしれません。そんなとき、直接電気ポットから注ぐ場合のポイントを紹介したいと思います。
電気ポットは、細口ポットに比べると湯量のコントロールが難しいですが、こまめにお湯を注ぐことを意識しましょう。フィルターを上部まで濡らし切らないくらいが目安です。お湯を分けて注ぐことで、フィルター内のコーヒー粉の攪拌が生まれ、しっかりした味わいのコーヒーを抽出することができます。

実はアイスコーヒーにもできます!

フックタイプのドリップは、濃さを調整しやすいため「オンザロック」でアイスコーヒーを淹れるのもおすすめです。氷を入れた耐熱グラスにドリップパックをセットするだけで、すぐに抽出ができます。氷により薄まるため、出来上がり量の目安よりやや少なめに抽出しましょう。
フックタイプが使われているのは?
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直火焙煎でコーヒーのおいしさを引き出し、バランスの良い飲み心地に仕上げました。 飲むシーンを選ばない、香ばしくまろやかな味わいです。 |
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ブラジル、コロンビア産のコーヒー豆をメインに使用した香り豊かなまろやかブレンドです。酸味・苦味・コクのバランスにこだわり、毎日飲んでも飽きのこない味わいに仕上げました。 |
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豆の個性を楽しめるカップオンタイプ

先ほどのフックタイプとは違い、カップの上に乗せるような形でフィルターがカップ内のお湯に浸かりにくいのが、カップオンタイプです。抽出時にフィルターがお湯に浸からないことで、クリアな味わいに仕上げることができ、豆の個性をより楽しみやすくなることが特徴。さまざまな形状があり、メーカーごとにオリジナルフィルターを取り扱っていることが多いです。
ドトールコーヒーの「うまみ抽出フィルター」
ドトールオリジナルの「うまみ抽出フィルター」はフィルターの密度が高いため、お湯がフィルター内をじっくりゆっくり通過します。これによりコーヒーのうまみ成分を多く抽出でき、コーヒー本来のコクと香りが味わえるのが特徴です。コーヒー抽出に重要な「蒸らし」の工程もフィルターが自動的にコントロールしますので、どなたでも簡単においしいレギュラーコーヒーを淹れることができます。
カップオンタイプ(うまみ抽出フィルター)でのおいしい淹れ方
フックタイプとは開け方や設置方法などが異なるため、カップオンタイプの淹れ方のコツとポイントもご紹介しましょう。
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1.パックをひらく
引く(PULL)の部分を両手で持ち、親指を入れ込みながらゆっくり押し開いてください。耳の部分を強く引っ張ると、耳が取れてしまいコーヒーの粉がこぼれることがあるので、注意しましょう。
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2.形を固定する
押す(PUSH)の部分を戻らなくなるまで押し込んでください。カチッと音がするまで押し込むのが目安です。押し込まないと、抽出時に安定しない場合があるので、忘れずに押し込みましょう。
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3.カップにセットする
4つの足をカップにかけてください。後ろの足もカップのフチにしっかりかけてください。軽く揺らしてコーヒー粉を平らにしておくと、お湯が注ぎやすくなります。
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4.お湯を注ぐ
少量のお湯を注ぎ、20秒ほど蒸らします。蒸らすことでコーヒーのうまみをしっかりと抽出できるので、忘れないようにしましょう。
蒸らしが終わったら、2〜3回に分けてやさしくお湯を注いでください。カップオンタイプの場合は、カップの中でお湯に浸からない分、お湯の注ぎ方次第で薄く仕上がってしまう場合もあるので、必ずこまめにお湯を注ぐことを意識しましょう。
最後の1滴まで絞ろうとするとえぐみや雑味が出てしまうので、淹れ終わったら速やかに外してください。
カップオンタイプが使われているのは?
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ジャマイカ最高峰の限られたエリアで収穫されたブルーマウンテンブレンド。上品な香りが優雅な気分を演出してくれます。 |
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エチオピアイルガチェフェ地区で収穫された輸出規格最上位豆を100% 使用しています。爽やかな酸味と優しい甘味でマスカットのようなフルーティーな香りが華やかな気分を演出してくれます。 |
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特徴に合わせてドリップを楽しもう!
誰もが手軽にレギュラーコーヒーを楽しむことができるパーソナルタイプのドリップコーヒー。通常のハンドドリップに比べ、難しい工程を肩代わりしてくれるフィルターもあり、本格的なコーヒーを味わえるのも魅力のひとつです。
形状によって異なる淹れ方のコツを掴んで、おいしいコーヒーをお楽しみください。
