【コーヒー関連の資格まとめ】取得のメリットと勉強方法
コーヒーに関する資格には何がある?
コーヒーに関する資格にはさまざまなものがあります。以下で、代表的な資格を簡単にご紹介します。
J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター検定
J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター検定は、全日本コーヒー商工組合連合会(J.C.Q.A)が認定するコーヒーの資格です。コーヒーの基礎知識と技術を身につけ、消費者に豊かなコーヒー生活を提案できるプロのコーヒーパーソンを目指します。
級数 | 特徴 | 受験対象 | 費用 |
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3級 | コーヒーの基本的な知識と技術を身につける | コーヒーに興味のある多くの方 | 1,500円(税込)程度 |
2級 | コーヒーの基礎知識を深め、実践的なスキルを身につける | コーヒーを飲むだけでなく詳しく勉強したい方 | 35,000(税込)円 |
1級 | コーヒーの専門知識と技術を身につけ、コーヒーのスペシャリストを目指す | コーヒーインストラクター2級合格者で、資格認定されている方 | 55,000(税込)円 |
J.C.Q.A認定コーヒー鑑定士
J.C.Q.A認定コーヒー鑑定士は、全日本コーヒー商工組合連合会(J.C.Q.A)が認定するコーヒーの資格です。コーヒーの品質評価や商品開発を行えるスキルが合格の条件です。また、コーヒーインストラクター1級の保持者であることが受験資格として求められます。
特徴 | 受験対象 | 費用 |
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コーヒーの原料調達、製造加工、品質管理など専門職に求められる高度な専門知識と技術を取得する | コーヒーインストラクター1級合格者で、資格認定されている方 | 1教科につき65,000円(税込) |
Qグレーダー
Qグレーダーは、スペシャルティコーヒー協会(SCA)が定めた基準・手順にのっとってコーヒーを評価できる技能者を認定する資格で、コーヒー業界でも権威性の高い資格のひとつです。スペシャルティコーヒーの品質評価を行えるスキルが求められます。
特徴 | 受験対象 | 費用 |
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高度な味覚と嗅覚を持つコーヒー評価のプロフェッショナルに必要な知識や技能が身につく | コーヒーのプロフェッショナル | 受講料は受講機関によって異なるが約30〜50万円 |
コーヒースキルズプログラム(CSP)
コーヒースキルズプログラムは、スペシャルティコーヒー協会(SCA)が認定するコーヒーの資格です。SCA認定トレーナーによる全世界で実施されるスペシャルティコーヒー教育プログラムで、合格者は国際的に認められる資格を得られます。
特徴 | 受験対象 | 費用 |
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業界の各領域で求められる組織的な知識と技術を、適切な器具と高品質のスペシャルティコーヒーを用いて習得できる | コーヒーに関するキャリアアップを希望する方 | コーヒーの基礎コース:55,000円(税込) その他5つのコース:77,000円(税込) |
JBAバリスタライセンス
JBAバリスタライセンスは、日本バリスタ協会(JBA)が認定するコーヒーの資格です。そもそも「バリスタ」とは、エスプレッソをはじめとするコーヒーを淹れる職業のことで、エスプレッソにミルクを注いで表面に模様を描く「ラテアート」は一番イメージしやすいバリスタの技術と言えるかもしれません。
コーヒーの基礎知識と技術を身につけ、消費者に豊かなコーヒー生活を提案できるプロフェッショナルなバリスタを目指します。レベルが1~3まであり、レベル3は世界で通用するコーヒースキルズプログラムの認定資格でもあります。
特徴 | 受験対象 | 費用 |
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バリスタとして働くための基本的なスキルを身につける | バリスタ経験者 | Level1:78,100円(税込) Level2:95,700円(税込) Level3:112,200円(税込) |
コーヒーマイスター
コーヒーマイスターは、一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が認定するコーヒーの資格です。コーヒーの基礎知識と基本技術を身につけ、消費者に豊かなコーヒー生活を提案できるスキルを磨きます。
特徴 | 受験対象 | 費用 | |
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コーヒーマイスター | コーヒーの基本知識・技術を身につける | SCAJ会員 | 39,000円(税込) |
アドバンスド・コーヒーマイスター(中級) | さらに専門的な知識と高度な技術を身につけ、消費者に豊かなコーヒー生活を提案できる | コーヒーマイスター有資格者 | 36,600円〜43,500円(税込) |
※費用は受講料や受験料、ライセンス登録料等を含めた金額です。受験される際には公式ホームページ等で最新情報を確認してください。
コーヒーの資格を取得するメリット
コーヒー関連の資格取得には、さまざまメリットがあります。
趣味をさらに楽しめるようになる
コーヒーに関する資格は、多くが民間資格で、コーヒーを趣味として深めたいという方に人気です。資格を取得することで、コーヒーの淹れ方やラテアートの技術を学び、趣味の領域を広げられます。
コーヒーに関する専門的な知識を身につけられる
資格を通じて、コーヒーの焙煎法や豆の特性、適切なカップの選び方など、実務に役立つ知識を身につけることができます。コーヒーショップで働きたい、自分のカフェを開業したいと考えている人には、特におすすめです。
世界で活躍できる可能性がある
一部の資格は国際的に認知されており、コーヒースキルズプログラムやQグレーダーなどは世界各地で専門家として活躍するための扉を開きます。
コーヒーの資格取得を目指す際の勉強方法
コーヒーの資格取得には、独学と通信講座の二つのアプローチがあります。
市販の教材だけでは不十分なことが多いため、通信講座を利用するのが一般的に推奨されています。また、実技が試験内容に含まれる場合もあるため、さまざまなコーヒーを試飲し、抽出方法を実践的に練習することも大切です。なお、既にカフェで働いている人やある程度の知識がある人は、独学でも挑戦可能です。
一部の資格は特定の認定講座を受講することでのみ受験資格が得られるため、資格によってはその要件を確認する必要があります。
プロフェッショナルを育てる!ドトールコーヒーの取り組み
個人の方向けのコーヒー関連資格についてご紹介してきました。ここからは、ドトールコーヒーが社内スタッフ向けに行っているコーヒープロフェッショナル育成のための取り組みについてご紹介したいと思います。
DNCA(DOUTOR NICHIRES COFFEE ACADEMY)
お客様にコーヒーについて語ることができるスキルを持ち、おいしいコーヒーを提供できる人材を育成することを目的としています。
研修プログラムでは、コーヒーについての基礎知識や抽出のテクニックなどを学びます。研修コースにはゴールド、シルバー、ブロンズ、ベーシックがあり、ドトールコーヒーでは入社時に「ベーシック」レベル受講が必須となっています。ブロンズ研修以上の研修参加者は筆記試験と実技試験を受け、合格すると認定証と認定バッジが授与されます。
多くの社員がこの研修をきっかけにコーヒーの魅力や奥深さを学び、さらなる他のコーヒー関連資格の取得にも挑戦しています。
バリスタ教育
エクセルシオール カフェでは、バリスタ教育に注力しています。トレーナーが店長へトレーニングを行い、そこで得た知識・技術をスタッフへと伝えることで、全店のバリスタのレベル向上に努めています。これは、カフェラテにこだわるエクセルシオール カフェならではの取り組みです。
また、バリスタ教育は全社員がトレーナーとなり、全アルバイトスタッフが技術向上の機会を得られる環境整備に力を入れています。
社内では年に一度、ラテアート大会を開催。全員参加可能な写真選考からスタートします。トップ3名にはスペシャルトレーニングを行い、外部大会へ出場、入賞するための支援を行っております。
イベント・研修の実施
ドトールコーヒーでは「CS AWARD」というイベントを通じて、心地よい接客を実践している店舗やスタッフを称賛・表彰しています。フード部門、ドリンク部門、レジ部門など、さまざまな分野で実施され、スタッフがそれぞれの得意分野を活かす機会となっています。
その他、IRP研修(IRP経営学院)では、「Ideal(理想)」「Revolution(革新)」「Prosperity(繁栄)」をテーマに、社員やドトールコーヒーショップやエクセルシオール カフェなどのフランチャイズに加盟されるすべての方々に向けて、ドトールフィロソフィーの理解とカフェ経営のノウハウや店舗オペレーションの基礎、食品安全衛生管理など、幅広い分野の教育を行っています。
コーヒーの魅力を知るきっかけに
今回は、コーヒー関連の資格についての情報をお届けしました。資格の取得は、コーヒーをより楽しむことができるきっかけとなるのではないでしょうか。ドトールコーヒーでは、コーヒーの資格取得の奨励に加え、さまざまな取り組みを行うことにより、スタッフの育成に力を入れています。これからも、お客様にコーヒーの魅力をお伝えできるよう取り組んでいきます。