いつも飲んでいるコーヒーは、
実はコーヒーの樹に生った
果実の中の種子の部分を抽出したもの。
真っ赤なさくらんぼのような見た目から
「コーヒーチェリー」と呼ばれています。
コーヒーの果実も楽しむことが
地球へのやさしさにつながる、
やさしい果実のひみつをご紹介します。
未来に繋がるおいしさ、はじまります。
コーヒーにも、
果実がある。
コーヒーは「コーヒーノキ」という木になる果実。
ジャスミンのような白い花を咲かせたあと、
さくらんぼのような赤い実をつけます。
その見た目から、果実は
「コーヒーチェリー」と呼ばれます。
果肉の部分も
おいしく楽しむ。
コーヒー産地によっては、果肉の部分を煮出しお茶のようにして楽しむ文化もありますが、大半はコーヒー豆を取り出した後そのまま廃棄されていました。
しかし近年、ポリフェノールを豊富に含むことから
スーパーフードとして世界的に注目され、
果肉の部分の利用(再利用)が広がりつつあります。
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どの部分を使うの?
コーヒーチェリーから外皮と種子を取り除き、果肉部分を使用します。取り除かれた種子はもちろんコーヒー豆として取引され、外皮などの廃棄物も肥料として活用されています。
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「廃棄物」から「原料」に
産地では、種子(コーヒー豆)以外が廃棄物として川に流され、それが腐敗することで水質汚染を引き起こすなど、環境汚染が課題となっています。果肉の部分を加工し原料化することで、おいしく楽しみながら環境保護につながる活動が行われています。
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豊富なポリフェノール
ポリフェノールの一種で抗酸化作用があるクロロゲン酸は、コーヒー豆に含まれていることが知られていますが、果肉の部分にも多く含まれています。クロロゲン酸のほかにカテキンも含まれており、ポリフェノールの豊富さから抗酸化作用が期待されています。
干しぶどうのような
甘酸っぱさ。
果肉の部分から抽出したコーヒーチェリーエキスは、シロップのような状態になります。「コーヒー」とつくと、つい苦味を想像してしまうかもしれませんが、
果肉は干しぶどうのような甘酸っぱさで、
コーヒーとは全く違ったフルーティーな味わいを
楽しむことができます。
夏に飲みたくなるトロピカルな味わいにするために、フルーツの選定とブレンドにこだわりました。
使用する果汁が多い分、甘さと酸味のバランスを整えることに苦労しましたが、フルーティーな味が特徴のコーヒーチェリーは紅茶との相性がとても良く、他のフルーツの味も活かす配合に仕上げられたと思います。
新たな環境への取り組みとして、今回初めてコーヒーチェリーのエキスを使用した味づくりにチャレンジしましたが、納得のいく"夏らしいフルーツティー"を実現できたと思います。
今後もおいしいだけでは終わらないチルドカップを開発していきたいです!
記録的な猛暑が続く季節の中で、手に取りたくなるような商品は何か?というところからスタートしました。
暑い夏でもすっきりした飲み心地でのどを潤し、リフレッシュできるような商品としてフルーツティーを企画。さらに、
"ドトールのこだわり"を活かした商品にしたいと思い、コーヒー屋ならではの原料「コーヒーチェリーエキス」を使用できないか、開発チームと検討を重ねました。
また、抽出後のコーヒー粉の堆肥を使って育てた国産茶葉を使用することで、おいしさだけでなく地球にもうれしい、ドトールコーヒーならではの商品に仕上げられたと思います。
味でも見た目でも夏を感じられる、こだわりがたくさん詰まったフルーツティーをぜひお楽しみいただきたいです!