【ドミニカコーヒー】カリブ海に浮かぶ「ドミニカ共和国」/旅する博士
自然に恵まれた楽園、ドミニカ共和国とは?

ドミニカ共和国は、カリブ海に浮かぶ大アンティル諸島のうちのひとつ、エスパニョーラ島の東部約3分の2を占める国です。
1492年、キスケージャ島がコロンブスによって発見され、スペインに雰囲気が似ているとしてエスパニョーラ島と名付けられました。そのコロンブスが上陸した町とされる首都「サント・ドミンゴ」は、新大陸最古の町といわれ、歴史的建造物も多く残されています。国名の「ドミニカ」は、スペイン語で「安息日」を指しており、コロンブスの到着日がサント・ドミンゴ(聖なる日曜日)だったことから命名されたといわれています。
従来はコーヒーやカカオなどの農産物、金や銀などの鉱物を主に輸出していましたが、近年では医療関連光学機器など工業品の扱いも増えています。観光業も盛んであり、カリビアンブルーの海の透明度が美しい「バヴァロビーチ」などが有名です。
ドミニカコーヒーとは?

ドミニカコーヒーは、国全域の山岳地帯で栽培されるコーヒーです。標高の高い肥沃な土地と、カリブ海の水分を含んだ風がコーヒーの栽培に最適な環境を生み出しています。
「ウォッシュド(水洗式)」での精選が主流ですが、一部「ナチュラル(非水洗式)」もあるようです。
ドミニカ共和国でのコーヒーの歴史
コーヒーの苗木は1723年、当時フランスの植民地だったカリブ海に浮かぶマルティニーク島に伝わり、そこから1725年ごろにドミニカ共和国とハイチにも広まっていったとされています。
主な栽培品種はアラビカ種で、隣国のハイチを含めエスパニョーラ島全域の山岳地帯でコーヒー栽培が行われています。北部はラ・ベガやシバオ地区、ハイチとの国境が近い南部ではバラオナ地区が産地として有名です。
アラビカ種の代表的な品種のひとつとされる「ティピカ種」
ティピカ種は、アラビカ種の中でも古くから栽培されてきた代表的な品種で、ブルボン種とともに現代に多数ある品種の起源である原種のひとつです。ドミニカ共和国ではカトゥーラ種やカトゥアイ種などさまざまなアラビカ種が栽培されていますが、その中でもティピカ種は特に特徴的な存在です。
ティピカ種は、いくつもの地域を経てカリブ諸島へと広がりました。コーヒーの苗木はアフリカのイエメンからスリランカやインドを経てインドネシアのジャワ島に渡り、1706年にはジャワからアムステルダム植物園に持ち込まれました。その後、パリ植物園を経て1723年にマルティニーク島へ移植され、これを契機にカリブ諸島へ広がりました。
しかし、ティピカ種はさび病などの病害に弱く、栽培が難しいため、生産量は大幅に減少し、現在では限られた地域でしか育てられていません。

「ティピカ種」を守っていくための取り組み
希少性と文化的価値を持つティピカ種を守るため、ドミニカ共和国では国を挙げてティピカ種を含めた森林保全に取り組んでいます。ドトールコーヒーも、ティピカ種のおいしさを絶やすことなく、これからも多くの人々へ届けたいとの想いから、ドミニカ共和国関係者と連携を通じた取り組みを進めています。
活動の中心となるのは、ドミニカ共和国バラオナ市郊外のバオルコ山地です。
この地域ではティピカ種が今も栽培されていますが、生活環境の不便さや都市部への人口流出により、生産者は減少傾向にあります。そこで、ドトールコーヒーは生産者の暮らしとティピカ種の保全を両立させるため、以下の支援を行ってきました。
- 2021年寄付分:村での無料歯科検診活動を支援
- 2022年寄付分:産地へつながる道路整備を支援
- 2023〜2024年寄付分:生活用水確保のためのインフラ整備を支援
- 2025年寄付分:ティピカ種の苗木約34,000本を寄付
古くから受け継がれるティピカ種は病害虫に弱く、栽培が難しいことから世界的にも希少な品種です。
私たちはこれからも、生産者や現地の団体とともに自然と人が共に生きるアグロフォレストリー事業を支援することで、持続可能なコーヒーづくりを支えながら、ティピカ種ならではのおいしさをお客様へお届けしていきます。

ドミニカコーヒーの特徴
次に、ドミニカコーヒーの持つ味わいや品質について見ていきましょう。
味わい
品種によって味わいの傾向は変わってきますが、ティピカ種の場合はやさしい甘さときれいな酸味のバランスがよく、ソフトな口当たりが特徴です。精選が「ウォッシュド(水洗式)」の場合はナッツのような風味、「ナチュラル(非水洗式)」の場合はワインのような風味を感じられることもあります。

品質
ドミニカコーヒーは「欠点数」と「スクリーンサイズ」の2つで格付けされます。
【欠点数】
コーヒー生豆350gの中にどれだけ欠点豆や小石などの異物があるかによって欠点数が決まります。
【スクリーンサイズ】
スクリーンとは「ふるい」のことで、豆をふるいにかけることで選別します。大粒の豆ほど高値で取引される傾向にあります。
ドミニカコーヒーは、主に「AAA」「AA」「A」「B」の4段階に分類されます。定められた欠点数をクリアし、スクリーンサイズがS17(約6.75㎜)以上の大粒だったコーヒー豆が最高等級である「AAA」の等級を与えられます。
ドトールコーヒーで楽しめる「ドミニカコーヒー」
次に、ドトールコーヒーで楽しめるドミニカコーヒーをご紹介します。
ドトールコーヒーでは、年に一度「ドミニカンブレンド」を数量限定で発売しています。パッケージには、ドミニカ共和国の先住民「タイノ族」が残したモチーフが鮮やかな色彩であしらわれています。

博士おすすめのフードペアリング
コーヒー単体でも豊かな味わいやフレーバーを感じることができますが、一緒に合わせる食事の相性によって、よりおいしく味わうことができます。フードペアリングの基本は、似たような味わい・フレーバーのコーヒーとフードを合わせることです。
ドトールコーヒーショップのドミニカンブレンドは、ベリーやチョコレートをまとったレーズンのような凝縮された甘みが特長のコーヒーなので、さらに甘みを引き立ててくれるフードがよく合います。果実やフルーツソースを使ったチョコレートケーキなどがおすすめです。
カリブの楽園から「ドミニカコーヒー」
貴重な野生のティピカ種が残るドミニカ共和国。ティピカ種の保全に力を入れているドミニカコーヒーは、ティピカ種のおいしさやすばらしさを教えてくれます。なかなか出合うことの少ない品種なので、ぜひこの機会に味わってみてはいかがでしょうか。