ハンドドリップとは？

ハンドドリップとは、コーヒー粉にお湯を注いで抽出を行うことです。なお、英語で“滴る”という意味のある「ドリップ」。その名称のとおり、ドリップコーヒーとは、お湯をコーヒー粉に注ぎ、滴り落ちるようにして抽出するコーヒーのことです。
ドリップ方法にはいくつかの種類がありますが、馴染み深いのはペーパードリップ。衛生的かつ手軽ということもあり、一般家庭や専門店などでも用いられています。

おいしいハンドドリップコーヒーを淹れるためのポイント

ご自宅でおいしいハンドドリップコーヒーを淹れるための基礎知識をいくつかご紹介します。
まずはコーヒー豆。できるだけ新鮮な焙煎豆を使いましょう。挽くときは、使用器具に合った粒度にして、適量を正確に計ります。水も重要です。水道水を直接ではなく、浄水器でろ過した方がよいでしょう。その他、使用器具には適した抽出温度・時間があります。
ハンドドリップを行う際は、これらのポイントに注意してください。

ハンドドリップによるホットコーヒーの淹れ方

ハリオのドリッパーを使用したハンドドリップコーヒーの淹れ方をご紹介します。

STEP1.コーヒーを淹れる準備

まずはフィルターを準備しましょう。圧着部分を折り曲げ、ドリッパーにセットします。この際、お湯をかけてペーパー臭を取り除くことをおすすめします。その後、お湯を捨ててからコーヒー粉をセットします。計りも一度0gにリセットしましょう。

STEP2.お湯を沸かす

お湯を沸騰させてから1分程度置き、温度を93度前後にします。

STEP3.蒸らし

約30gのお湯を、コーヒー粉全体にかかるよう中心から外へ円を描くように注いでください。1分30秒にセットしたタイマーをスタートし、15秒蒸らします。

STEP4.抽出～完成

蒸らしが終わったら、抽出のための注湯をはじめます。コーヒー粉の膨らみを潰さないよう、中心から小さな円を描きながらお湯を注ぎます。計りが約100gになったら1投目はおわりです。
2投目も手順は同じです。計りが約200gになるまで、徐々に注いでいきましょう。その後、3投目では計りが約310gになるまで注ぎます。
お湯を注ぎおわった後はコーヒーがサーバーに落ちるのを待ちますが、タイマーが鳴ったら（まだ抽出液が落ちている途中でも）すぐにドリッパーを外しましょう。そのまま放置すると、雑味などが落ちてしまいます。
カップに注いで、おいしいドリップコーヒーの完成です。

より詳しい手順は動画をチェック

使う道具で味は変わる？

ドリップコーヒーで使われるドリッパーとフィルターには、いくつかの種類があります。使う器具によって味わいが変わるため、好みに合わせて使い分けましょう。

ドリッパー

ドリッパーは大きく円錐型と台形型のふたつに分けられます。いずれもペーパーフィルターを使い、透過法で抽出を行います。それぞれ複数のタイプがありますが、代表的なものをご紹介します。

	台形型：メリタ アロマフィルター1×2 注いだお湯が底で一旦溜まる構造になっているため、お湯の注ぎ方で味に影響があまりなく、まだ抽出に慣れない方でもしっかりした味わいを引き出せます。
	円錐型：ハリオV60透過ドリッパー02 お湯を注ぐスピードを変えることでお好みの味に調整できるのが特徴です。

台形型にはお湯が落ちる穴の数が2タイプありますが、穴の数で淹れ方も変わります。1穴式のドリッパー（メリタ式）が蒸らしの後1回で注湯するのに対し、3穴式のドリッパー（カリタ式）は数回に分けて注湯します。また、円錐型の1穴式のドリッパー（ハリオ式）は数回に分けて注湯します。

メリタのおいしい淹れ方はこちら

フィルター

もっとも普及しているペーパーフィルター以外にも、金属フィルターや布製のネルフィルターがあります。

	＜ペーパーフィルター＞ 入手しやすく価格も安いので、手軽に使えるのが特徴。使い捨てなので手入れもいりません。
	＜金属フィルター＞ 長期的に使えてコスパがよく、コーヒー本来の風味がしっかり抽出できるのが特徴。水洗いもできて衛生的です。
	＜ネルフィルター＞ 布でできたネルフィルターは、コーヒーがゆっくりとろ過されるのが特徴。じっくりと抽出ができるため、なめらか、まろやかな味わいのドリップコーヒーを淹れられます。

コーヒーの淹れ方の種類

コーヒーの淹れ方は「浸漬法（しんしほう）」と「透過法（とうかほう）」のふたつに分かれます。ドリップコーヒーは透過法に分類されます。

ハンドドリップ以外の抽出方法

コーヒーの淹れ方にはハンドドリップ以外にもさまざまな方法があります。以下で、代表的なものをご紹介します。

	＜エスプレッソ＞ コーヒー粉に高圧をかけて抽出をする方法。「全自動タイプ」「セミオートタイプ」「カプセルタイプ」などの種類があります。
	＜家庭用直火式エスプレッソ＞ イタリアの家庭で主流方法。マキネッタ（またはモカエキスプレス）と呼ばれる器具にコーヒー粉と水を入れ直接火にかけて、発生する蒸気圧を利用して抽出します。
	＜フレンチプレス＞ ガラスや金属のサーバーと金属製のフィルター付きシャフトで構成された器具。お湯を注ぎコーヒー粉を浸してからシャフトをプレスすることでコーヒーを抽出します。
	＜サイフォン＞ フラスコ内の水を沸騰させて発生させた蒸気圧を利用し、コーヒーを抽出する方法。なお、サイフォンとはギリシア語で「チューブ」「管」という意味です。
	＜パーコレーター＞ コーヒー専用ポットを使う方法。底にある水を火にかけ蒸気にし、コーヒー粉に通すことでコーヒーを抽出します。
	＜ウォータードリップ＞（ダッチコーヒー） いわゆる水出しコーヒーです。専用の容器を使い、冷水を一滴ずつたらしながら時間をかけて抽出します。

ハンドドリップを楽しもう！

ドトールコーヒーでは、ご自宅でハンドドリップを楽しみたいとお考えの方に、ドリッパーをはじめとした道具や、コーヒー豆の販売をおこなっております。
ご購入は店舗 、もしくはオンラインショップをご利用ください。なお、店舗でコーヒー豆をご購入いただいた場合は、グラインドも承ります。お好みの器具や挽き具合をご指定ください。

初心者にもおすすめのハンドドリップ用器具

	メリタ グラスポット カフェリーナ500 持ちやすく扱いやすいデザインのポットです。手が入るサイズのため、洗浄も簡単です。フタは紅茶ポットとしてもご利用いただける茶こし付です。 コーヒーサーバーとしてお使いいただく場合は、メリタのドリッパー（アロマフィルター）が最適です。
	メリタ アロマフィルター 1×2 穴の位置がすこし高く、注いだお湯が底で一旦溜まる構造になっているため、しっかり蒸らしができ、より深いアロマを引き出すことができます。ドリッパーが抽出時間を調整してくれるので、だれでも簡単においしいコーヒーを淹れることができます。
	ドトール ペーパーフィルター　1×2（40枚） 漂白剤を一切使用していない「100％酵素漂白」のフィルターです。自然の風合いのナチュラルホワイトで、地球にやさしく体にも安心です。
	コーヒーミル セラミックスリム MSS-1TB すべてのパーツを丸洗いできる、軽量のミル。セラミック製の臼を使用しているため、摩擦熱が発生しにくく、熱によるコーヒー粉へのダメージを防ぎます。ハンドルをはずすとコンパクトに納まるので、持ち運びに便利です。

道具の準備が面倒！という方にはドリップパックがおすすめ

ハンドドリップに興味はあるけど、器具を揃えたりメンテナンスしたりするのは面倒とお考えであれば、パーソナルタイプのドリップパックもおすすめです。カップに直接セットしてお湯を注げば、本格的なドリップコーヒーが楽しめます。

	ドリップコーヒー　ドトール　香り豊かなまろやかブレンド ブラジル､コロンビア産のコーヒー豆をメインに使用した、香り豊かなまろやかブレンドです。酸味・苦味・コクのバランスにこだわり、毎日飲んでも飽きのこない味わいに仕上げました。
	ドリップコーヒー　ドトール　直火焙煎ドリップ 直火焙煎でコーヒーのおいしさを引き出し、バランスの良い飲み心地に仕上げました。 飲むシーンを選ばない、香ばしくまろやかな味わいです。

ハンドドリップでおいしいホットコーヒーを

ハンドドリップの淹れ方やコツ、道具の種類からサッと手軽に淹れられるパーソナルドリップタイプまで、ドリップの楽しみ方をご紹介しました。
ハンドドリップ抽出によるドリップコーヒーは、道具の種類や淹れ方によって好みの味わいに出会えるのが醍醐味です。
対して、パーソナルドリップタイプは、いつでもどこでも手軽においしいドリップコーヒーを楽しめるのが最大の魅力。
好みや時間に合わせて、ぜひおいしいドリップコーヒーをお楽しみください。